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中島みゆき『夜会』VOL.18 「橋の下のアルカディア」のテーマは何。公演二日目を見た感想。

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中島みゆき『夜会』VOL.18 「橋の下のアルカディア」公演二日目  猫と水晶がキーワードと発表された今回の夜会。  私には、テーマは「人柱」「零戦」「特攻隊」そして戦争の理不尽さ、平和の大切さではと思えた。  昔、洪水で流される橋を守るためだと、無知な村人達に、人柱として橋柱にくくり付けられた少女の 生まれ変わりの水晶占い師と、その少女がかわいがっていた猫の生まれ変わりで「Barねんねこ」の 雇われママが主人公。  公演は進み、二人の住む地下道が埋められ逃げ場がなくなったときに、突然零戦が現れ二人は 助けられるという展開になり、あっけにとられて見ているうちに幕が下りた。  幕が下りても客席から拍手はなく、再び幕が上がって出演者が挨拶に現れて初めて拍手が 起こった。  皆さんも私と同じで、頭が混乱して茫然としているように思えた。  「夜会公演は今日で二日目。12月16日まで続きます。皆様も良い年末をお過ごし下さい。」との みゆきさんの舞台挨拶に送られて劇場をあとにしたが、なんか良くわからない。ひょっとして今回は 失敗作かなとも思ったが、やっぱり奥深かったんですね。  帰り道いろいろ考えていると「ねんねこ」のママの中村中が何通もの手紙を歌いながら読み、舞台 の上の方では男性が紙飛行機を幾つも飛ばし、それがみんな落ちていくシーンがあったが、あの手 紙は零戦に乗り特攻隊として死んでいった人のたくさんの思いではと気が付いて、はじめて「零戦」と 「特攻隊」と「人柱」がつながった。 確かに特攻隊は、戦時中に無知な国民により人柱にされた人達だろう。主人公の二人が救われる 鍵の「緑の手紙」は特攻隊員から二人に渡される。特攻隊員が自分たちは死ぬが平和になって欲 しいとの思いなのではと思った。  そういえば、アニメ『風立ちぬ』の中で「零戦は飛び立って一機も帰らなかった」との一節があるが この公演の最後に、戦争にではなく人を助けるために飛び立つ零戦は、宮崎駿監督の零戦へ